マンションで壁掛けテレビができない壁について

タワーマンションで壁掛けテレビの設置が出来ない壁がございます。

・昨今の新しいタワーマンションでは隣接する世帯側の壁『耐火防音壁』というものがございます。


通常ですと『お隣との区画壁』の構造は『石膏ボード⇒下地⇒コンクリート⇒お隣の空間』という構造ですが、軽量化の為か『耐火防音壁』の場合はコンクリートが有りません。


『耐火防音壁』は構造上コンクリートと同等の効果を維持する為に『穴を空ける事を一切禁止されている壁』となります、当然壁掛けテレビの設置もビス穴を開けますので禁止となります。
また耐火防音壁は通常の石膏ボードと違ってピンや針が刺さりませんので、簡単に見分けることが出来ます

築年数10年以上の集合住宅で壁掛けテレビが出来ない壁

・下記の写真は築10年以上のマンション外壁側または区画壁 (隣接する世帯側の壁)で石膏ボードを剥がした時の写真です。当時の壁はGL工法にて多く施工されておりました。(石膏ボードを撤去した写真)。
マンション外壁GL工法

コンクリートと石膏ボードをGLボンドで接着させておりまして、柱がございません。
壁掛けテレビを設置するにはコンクリート部分へ深さ30mm程度の穴開け(コンクリートアンカー施工)が必要となります。
またコンクリート壁は共用部分になりますので必ず管理組合の許可が必要になります、
因みに8割程度はコンクリートアンカーでの施工許可は取れておりません。

GL工法壁

築年数10年以上の集合住宅でも壁掛けテレビの設置が出来る壁

・『間仕切り壁』お部屋とお部屋またはお部屋と廊下など
間仕切り壁であれば石膏ボードを取り付ける間柱が必ず配置されておりますので
壁掛けテレビの設置は可能です。
『リフォームにて補強済みの壁』であれば問題なく壁掛けテレビの設置も可能です。