壁の種類と下地について
壁の種類と下地
壁の表面の種類にはクロスやエコカラット 珪藻土仕上げがございます。その表面の仕上げの下地で多くの建物に使用されている建材は不燃材の『石膏ボード』です。
では石膏ボードは何に固定されているのでしょうか?
壁掛けテレビを設置する為には『石膏ボードを固定している内装下地が何なのか?』
これが重要になります。
写真のコンクリート壁以外の『表面仕上げ材』は石膏ボードにそれぞれ専用の接着剤で張られております。壁掛けテレビは『石膏ボードや表面の仕上げ』に固定させるのではなく、その中の『内装下地や間柱へ固定』いたします。
それでは石膏ボードを固定している内装下地・間柱とは何なのか、マンションと戸建て住宅で異なりますのでご案内いたします。
- 戸建て住宅に多く使用されている内装下地は木材(柱や間柱)になります、石膏ボードは間柱と柱へビスにて固定しております。
- マンションに多く使用されている内装下地は軽くて燃えない建材の軽量鉄骨です、同じくこちらも石膏ボードは軽量鉄骨へビスにて固定しております。
壁掛けテレビはこれらの内装下地へ固定いたします。それぞれ『石膏ボードを張る前の写真』をご紹介いたします。
木造戸建て住宅での石膏ボードは木材の柱と間柱へ固定しております。
マンションでの石膏ボードは軽量鉄骨へビスにて固定しております。
築12年以上のマンションはGLボンドにて石膏ボードを貼り付けております
因みに写真の中の築12年以上のマンションに使用されているGLボンドにて石膏ボードを貼り付けている工法の壁には柱がありません。
GL工法の壁に壁掛けテレビを設置する為には、コンクリート駆体へ下穴を空けてコンクリートアンカーでの施工が必要になります、コンクリートは共用部分となりますので、管理組合の許可が必ず必要になります。
ではマンションの『GL壁』や『コンクリート壁』はどのように判断するか?石膏ボードとクロスが貼られているから内装下地が何か、わかりません!
『コンクリートは判断出来るけどGL壁ってどうやって判断するの?』
壁には石膏ボードが張られていて内側の内装下地が何なのか判断ができませんが、調べる方法があります。ネオジウム、または磁力の強い磁石を使用いたします。
ネオジウムや磁石で内装下地の配置や種類を判断する方法をご案内いたします。
- 内装下地が木材の場合は石膏ボードを木材へ固定させる為に木材に向けてビスを打ち込んで固定いたします、磁石はその打ち込んだビスに反応します。内装下地が木材の柱の場合は縦に一定の間隔で磁石が反応します、そこに柱や間柱が配置されているという事です。
- 内装下地が軽量鉄骨の場合は石膏ボードを軽量鉄骨へ固定させる為にビスを打ち込んで固定いたします、磁石はそのビスに反応いたします。ただ軽量鉄骨は鉄ですので軽量鉄骨が配置されている位置には、縦に壁の上から床まで全て磁石が反応します。
- 内装下地がGL壁の場合は、ビスを使用しておりませんので、磁石は壁の何処にも反応しません。
因みに石膏ボードの上にクロスやエコカラット 珪藻土を塗っている場合でも 、ネオジウムでしたらビスに反応いたしますので、内装下地の位置や内装下地の種類も簡単に判断が出来ます。
〜DIYでの壁掛け設置にも役に立つ情報ですので是非試していただければと思います。〜
DIYで壁掛けをする上で注意していただく点やリスクもございますので、こちらもご案内いたします。
- 壁の中にはスチール製のガス管 水道管 排水管 または電線も多く入っております、例えば近くにコンセントがれば壁の中に電線が入っております、
- 壁の反対側が浴室、上のフロアにはトイレがある場合は水道管や排水管が通っている可能性もございます、
- 隠蔽配線しようと開口はしたものの、横に通っている桟木を見落として、ケーブルが通らないなど。
- 安易に壁にビスを打ち込むと、それが重大な事故に繋がるリスクがあることを認識して作業いただければと思います。
ライフプラスは20年以上建築や電気工事業に携わっておりますので、その経験を生かして常に壁の中の状況などを判断して作業をしております、壁掛けテレビの工事は適切な判断の出来る業者様にご依頼される事がおすすめです。
マンションの壁は大きく分けて下記の3種類がございます。設置予定の壁をご確認ください。
・区画壁 (お隣の世帯側の壁)
・間仕切り壁 (壁の反対側か廊下 寝室 浴室 トイレ)
・外壁側の壁 (壁の反対側が屋外)
〜マンションの壁〜
LGS工法 内装下地が軽量鉄骨
12年以内の建物の壁
壁掛け工事可能な壁です。
近年設計されたマンションでは区画壁(隣の世帯側の壁)または
外壁側の壁も殆どがこの工法です。
GL工法壁 築12年以上のマンションで外壁側 隣接世帯側の壁
〜柱のない壁〜
この壁は躯体(コンクリート)へコンクリートアンカーを打ち込みますので、管理組合の許可が必要になります。
在来工法 戸建て住宅
壁掛け工事・隠蔽配線可能な壁です。
一般の木造戸建て住宅です。
柱・間柱が一定幅で配置されておりますので
外壁側 間仕切り壁で取り付け可能です。