配線を壁の中に隠蔽する工法、「石膏ボード内部隠蔽」について

壁の中に配線を隠蔽する方法の一つとして「石膏ボード内部隠蔽」があります。
こちらについてご説明させていただきます。

壁にコンセントを増設する場合、当然「既存のコンセントから分岐」いたします。
既存のコンセントと増設するコンセントは電線にて接続いたしますので、この電線を壁の中に隠す必要があります、
この隠す方法の一つとして「石膏ボード内部隠蔽」があります。
「石膏ボード内部隠蔽」は配線が露出しませんので、モールカバーを設置する必要がなく仕上がりも綺麗です、壁掛けテレビの配線を隠す工法の中で一番多い工法となっております。

どのような状況で必要?
    • 壁掛けテレビ設置場所と既存のコンセントが離れている。
    • モールカバーを貼る事は避けたい。
    • 壁掛けテレビと接続する機器を離れた位置へ置きたい。
    • カップボードのサイズに合わせてコンセントを移設したい。

石膏ボードを貼る前の壁の中が分かる写真(戸建住宅にて)

配線についてご説明する前に石こうボードを施工する前「壁の中」の写真をご確認いただきます。
戸建て住宅では45cm間隔で柱と間柱が配置しておりまして、
この上から蓋をするように「石こうボードをビス止め」で貼り付けます。
縦方向は空間がありますので配線を通すことが可能ですが、
横方向の配線は柱と間柱が障害物となって配線を通すことが出来ない事が分かります。

 

 

こちらの図面は「既存のコンセント」から「増設するコンセント」までの隠蔽配線の図面です。
間柱2本が障害物となっておりまして電線等を通すことが出来ませんが
それぞれ間柱の部分を「石膏ボード内部隠蔽」にて処理することで、配線が露出することなく通線することが可能になります。

配線は石膏ボードの厚さ9mm〜12mmのスペースを利用いたしますので、柱に傷をつけることはございません。

 

実際の施工事例

柱と間柱が45cm間隔で配置されております

増設したいコンセントまで2本の柱と間柱がありましたので、青丸の部分を「石膏ボード内部隠蔽」にて処理通線いたします。

テレビ裏とテレビボード裏へコンセントとアンテナ端子を増設、HDMIケーブルを隠蔽配線いたしました。

テレビ設置前です。

「石膏ボード内部隠蔽」×2の処理もうまく出来ました。

テレビボードを置いてそれぞれのコンセントも隠れて配線も隠蔽されました。

施工事例を比較

モールカバーにて配線 石膏ボード内部隠蔽無し

モールは既存のコンセントから新設するコンセントの直下まで貼ります。モール配線¥2,200(税込)

石膏ボード内部隠蔽で隠すには柱3本の処理が必要 モール配線 ¥3,300(税込)

 

石膏ボード内部隠蔽で隠すには柱3本の処理が必要 モール配線¥3,300(税込)

 

石膏ボード内部隠蔽  モールカバー無し

コーナー部分を石膏ボード内部隠蔽にて処理×1  ¥4,400(税込)

コーナー部分を石膏ボード内部隠蔽にて処理×1 ¥4,400(税込)

左下にHDMI埋め込み端子を設置

戸建住宅外壁側 石膏ボード内部隠蔽は2カ所 ¥8,800(税込)