配線の見えない壁掛けテレビは、インテリアとしても非常にスタイリッシュで、空間を広くスッキリ見せてくれる素晴らしい選択肢です。
しかし、いざ「テレビを買い替えよう」となった時、床置き型のテレビとは全く異なる壁掛けテレビ特有の注意点があることをご存知でしょうか。
多くの人が見落としがちなのが、「新しいテレビに交換すると、テレビの高さが変わってしまう」という事実です。
本記事では、なぜこのような現象が起きるのか、どうすれば理想の高さで快適にテレビを楽しめるのか、その仕組みと対策を解説いたします。
1. なぜ買い替えで「テレビの高さ」が変わるのか?
壁掛けテレビは、テレビ本体の背面にある4つの「ビス穴」に専用の壁掛け金具を固定することで成り立っています。
この「背面のビス穴」こそが、高さが変わってしまう最大の要因です。
ビス穴の位置はメーカーによってバラバラ
テレビの裏側を見てみると、壁掛け金具を取り付けるための4つのネジ穴があります。重要なのは、「この穴がテレビ本体のどの高さに配置されているか」はメーカーやモデルによって全く異なるという点です。
例えば図面左側、
〜旧テレビのビス穴の高さはテレビの真ん中、金具も真ん中に設置されています〜
壁に設置された金具に、新しいテレビを設置するとしましょう。
4つのビス穴がテレビ本体の真ん中であれば 旧テレビ本体と同じ理想の高さですが(図面右から2番目)、
もし、新しいテレビのビス穴の「高さが上側」に設計されていたらどうなるでしょうか?図面左から3番目、『テレビ本体の高さは低くなります。』
また新しいテレビのビス穴の「高さが下側」に設計されていたら『テレビ本体は高くなります』図面右側。
結果として、買い替え前と同じ感覚でテレビを見ようとすると、「あれ?なんだかテレビが低くない?(たかくない?)」と感じてしまうことになるのです。
2. サイズアップ時の注意点
テレビの買い替えを機に、「もう少し大画面で見たい」とサイズアップを検討される方は非常に多いです。55インチから65インチへサイズを大きくする場合、更に注意が必要です。画面サイズが大きくなると、当然テレビ本体は上下左右に広がります。
新しいテレビのビス穴の位置が旧テレビと同じ真ん中の位置であれば、上下左右均等にサイズアップするため、画面の中心位置はほとんど変わりません。
しかし、ビス穴の位置が偏っていると、「下に大きく広がる」「上に大きく広がる」といった現象が起き、視聴位置が不自然に高くなったり、低くなったりします。
ソファに座った時の視線の高さ(目線)とテレビの中心が合っていないと、首が疲れたり、視聴体験が損なわれたりするため、サイズアップ時こそ慎重な確認が必要です。
3. 失敗しないための具体的な対策
では、どのようにしてこの問題を回避すればよいのでしょうか。いくつかの段階に分けて提案します。
対策A:購入前に「ビス穴の位置」を調べる(理想的)
最も推奨されるのは、購入検討段階で新しいテレビのスペックを確認することです。 各メーカーの公式サイトでは、製品の「仕様表」やビス穴の位置が分かる「図面」が公開されています。そこに記載されている「壁掛け時の寸法」や「ビス穴の位置」を今のテレビと比較してください。
対策B:業者へ「高さ調整」を前提に依頼する(現実的)
正直なところ、家電量販店で展示されているテレビを「ビス穴の位置」だけで選ぶのは非常に困難ですし、画質や機能、価格の優先順位の方が高いのは当然です。
そこで、おすすめなのが「買い替えによる高さのズレは発生するもの」と割り切り、最初から施工業者に相談することです。
【プロからのアドバイス】
買い替え後に「思っていた高さと違う」と感じた場合、無理に自分で解決しようとせず、設置業者に連絡して「壁掛け金具の取り付け位置」を再調整してもらいましょう。多少の費用はかかりますが、テレビの視聴環境を何年にもわたって使用する事を考えれば、プロに任せて「理想の高さ」を実現するのが最もコストパフォーマンスの高い選択です。
まとめ:快適な視聴環境のために
壁掛けテレビの買い替えは、単に機器を入れ替えるだけの作業ではありません。「壁の状態」や「金具との適合性」を考慮する必要がある、言わば「工事の一環」です。
・高さはビス穴で決まる:テレビ本体の穴位置が変われば、設置高さも必ず変わります。
・サイズアップ時は注意:画面が大きくなる分、テレビ本体の中心のズレが目立ちやすくなります。
・困ったときはプロに:理想の高さに設置できない場合は、壁掛け金具の再設置を検討しましょ
う。
新しいテレビの交換により良い環境で視聴出来ますように、この記事の内容をぜひご参考にしてください。
今のテレビの設置環境が理想ならば、新しいテレビを迎える前に、一度専門業者へ「これから買い替えるのですが、高さの調整は可能ですか?」と問い合わせてみるのが一番の近道です。
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